
気象予報士
吉積 夏帆
人生のフェーズ2
食品メーカーの会社員から気象予報士の道へ

自己紹介
はじめまして。気象予報士になる以前は、新卒で入社した食品メーカーで営業の仕事をしていました。異色な経歴だとよく言っていただけるのですが、意外と食べ物とお天気には深い結びつきがあり、営業時代は天気を見るのが日課でした。
今は前職の知識や経験を活かし、天気と併せて、旬の食べ物や栄養についてもお話ししたりしています。
私が話す言葉で、季節の移ろいを感じていただいたり、みなさまの生活に少しでも彩りを添えられたらと思っています。
予報士試験合格からオーディション合格までの道のり
予報士を合格した年に結婚をし、夫の会社がある関西で、どう働いていこうかと模索している時に南事務所と出会いました。事務所に所属後は、気象情報のサポート業務や、ラジオの出演などのお仕事をしながら、約半年後のオーディションに向けて準備をしていきました。
事務所では、定期的に新人からベテラン予報士までが集まって、天気図解析や気象解説を行い、意見交換を行う場があります。そこで、知識や言葉の引き出しを増やし、伝える技術を学んでいきました。また、自宅では30センチものさしを差し棒に、自宅のテレビをモニターに見立てて気象解説の練習をし、撮影をしていました。撮った動画を見てもらい、講師からはプロ目線での意見を、家族からはイチ視聴者である一般目線の意見をもらうことで、改善を重ねていきました。
恵まれた事務所の環境と、親身になってアドバイスをし続けてくださった講師や先輩方、家族の支えがあって、オーディションで合格をいただくことができました。

気象キャスター(気象予報士)を目指す人へ
天気に関する知識が全くなくても、挑戦する気持ちがあれば誰もがなることができる職業だと思います。私も全く違う畑にいましたが、絶対に夢を叶えるという意志と、命を守る仕事がしたいという想いを持ち続けてきたから、今があると思っています。
私自身、気象キャスターとしての道はまだ歩み始めたばかりです。限られた時間の中で、どんな方でも理解できる言葉で、情報を端的に届けることの難しさを日々痛感しています。気象キャスターは命を守る仕事であることはもちろんのこと、世の中の人の想いや生活を想像しながら、届ける言葉を選んでいくという点にやりがいを感じる仕事だと思います。
これからも日々勉強を重ね、私の気象情報を見れば安心して1日を過ごせるなと思っていただけるような、「生活のお手伝い」ができる気象キャスターになりたいと思っています。
