はじめまして!鳥取の気象予報士・木下和花です。
私は毎日、スケッチブックに絵を描いて、天気のポイントをお伝えしています。気象キャスターになった昨年から、気づけば250枚近く描いてきました。
(黄色いキャラクターはアリクイという動物です。アリクイが毎日登場する理由は、話せば長いのですが…一言でいうと好きだからです。)

さて、この時期、夏休みの宿題で絵を描く方もいらっしゃるかもしれません。私も小学生の時は空を水色一色で塗って、何か違う…と感じた記憶があります。そこで、絵を描いてきた中で気づいた「簡単な空の描き方」についてお話ししてみたいと思います。
空の中でも、朝や夕方の空は色が複雑で、描くことが難しいものの一つではないでしょうか?
朝や夕方は、太陽の光の進む距離が長くなるので、目に届く前に散乱されてしまう色が多いです。そんな中でも、波長の長い赤色やオレンジ色の光は散乱されにくく、目に届きやすいのです。
ということで朝や夕方の空を描く時は、赤みやオレンジの色みがある、とても薄い色を全体にベースとして塗ります。すると不思議と、絵全体に朝や夕方の空気が漂うような気がしています。
実際に朝の空を描いてみます。まずは1番の、薄い肌色をベースとして全体に塗ります。その上に色を重ねていきます。 次に下半分に2番の肌色を塗り、下3分の1に3番の柔らかいオレンジ、上3分の1に4番の優しい水色を重ねます。

下3分の1に灰色で山を書いたら…柔らかな朝焼けの空が完成しました。

紫色の雲を入れて、枕草子風にしてみました。
