南気象予報士事務所の猪崎由華です。
ことしも連日危険な暑さが続いていますね。
この時期、暑さにももちろん気を付けていただきたいのですが、「紫外線」にも注意が必要です。
「紫外線の様々な影響」
紫外線は、私たちの身体にとって、いろいろな影響を及ぼします。
ひとつは、「ビタミンDを生成すること」です。ビタミンDは、カルシウムの吸収を助けて、骨や歯の形成などに大事な役割を果たしてくれます。そんな大事な栄養素が、紫外線を浴びることにより、わたしたちの皮膚で生成されます。
これは、“良い影響”ですね!
一方、紫外線を浴びすぎた場合には、日焼け、しわ、シミ等の原因となるほか、長年浴び続けていると良性や悪性の腫瘍のほかに、白内障などを引き起こすことがあると研究でわかってきました。

これは小学5年生頃のわたしの腕です。元々、日焼けしやすいわたし。
当時は2000年代初頭。ギャル文化が流行っていて同級生から「ガングロ」と呼ばれていました。(笑)
でも、白くなることに憧れていたわたしは、高校生の頃からありとあらゆる日焼け止めを使ったり、日傘を使ったり、UVパーカーを着たりして、日々できる限り日焼けしないように努めてきました。

これは炎天下の中での取材帰りの写真。
あまりにも怪しいので、少しでも陽気な雰囲気を出そうとして、さらに怪しくなってしまいました(^^;)

日焼けは嫌だけど、夏フェスにはいきたい欲張りなわたしは、帽子・UVパーカー・サングラスを駆使して出かけています。
このようにして日々努力をした結果…
いまでは「子どもの頃、日焼けしすぎて真っ黒だったんです」と言っても誰にも信じてもらえないほどになりました。
気象予報士になり、毎日の気象についてはもちろんですが、自分の経験からほかに役立てることはないかなと思い、日々紫外線についての書籍を読んだり、化粧品検定1級の資格をとったりして、紫外線や日焼けの知識を増やせるように頑張っています。
そんなふうに日々紫外線とストイックに向き合うわたし・猪崎のブログ記事では、紫外線や日焼けについて数回に分けてお伝えしていきます!
「そもそも紫外線とは?」
太陽からの光線は波状になってわたしたちの元に届いています。
その中で、目に見えている波長の光線を「可視光線」といいます。可視光線は波長が長い順から赤、橙、黄、緑、青、紫。つまり可視光線の中で一番波長が短い「紫」の外にある光線なので、「紫外線」と呼ばれているわけなんです。

その紫外線は、3つに大別できます。
UV-A、UV-B、UV-Cです。UV-Cは大気中に完全に吸収されて地上には届きません。
私たちが気を付けるべきは、UV-AとUV-B。
UV-Aは皮膚の深いところに影響があって、肌が黒くなったり、シワやたるみの原因になったりします。
UV-Bは皮膚の表面に影響があり、肌に炎症を起こしたり、しみやそばかすの原因になったりします。
「日焼け止めの選び方」
日焼け止めを買うときにPAやSPFという紫外線の防止効果が表示されていますが、PAはUV-Aの防止効果、SPFはUV-Bの防止効果を表しています。
PAは+~++++の4段階で表され、SPFは10~50+の6段階で表されます。
数値が高かったり、+が多かったりするほど、防止効果が高いということです。
わたしは一年中日焼け止めを使っているのですが、状況やシーン、季節によって使い分けています。
日常生活程度であれば、SPF「10~30」程度、PA「+~++」程度のものを使うといいと思います。
スポーツをしたり海水浴をしたりする場合は、SPF「30~50+」程度、PA「+++~++++」程度のものを使用することをおすすめします!
先日、日焼け止めを開発しているメーカーの研究員の方にお話しをお伺いする機会がありましたが、真夏であれば、SPF・PAともに一番強いものがいいのではないか、ということでした。私も真夏はSPF50+、PA++++のものを使用しています!