学生時代、東京農業大学でホウレンソウの遺伝子の研究をしていました、気象予報士の須賀桃子です。
北海道の農業について学びたく先日、北海道長沼町(南空知)の農家の畑におじゃましました。
お話を伺ったのは、ブルーベリー農家の江﨑さんとタマネギ農家の杉本さんです。


北海道は先月から高温、雨不足の状況が続いていて、長沼町の6月の平均気温は、平年より4度ほど高く、降水量は平年の80%ほどでした。
7月になると、さらに雨の日がほとんどなくなり、毎日のように夏日、真夏日が続いています。
高温と雨不足のため、ブルーベリーは実の粒が小さくなり、タマネギは茎が太くならず球が大きくならないなど、生育に大きな影響がありました。


ブルーベリーには乾燥すると虫が寄ってきます。
雨が降ると、虫をブルーベリーから払い落とすことができるそうです。
また、タマネギは厳しい蒸し暑さになると煮あがってしまい、病気になりやすくなるということです。
江﨑さんと杉本さんにこの先の理想を伺うと、気温は25℃くらいで北海道らしいカラっとした暑さで、週に1回20ミリ前後の雨が降ることだと答えてくださいました。
しかし、最新の1か月予報によりますと、この先も北海道の気温は平年より高く、特に今週の北海道は40度近くまで気温の上がるところも出てくるなど、記録的な暑さになりそうです。
長沼町でも30度くらいの日が続き、農作物にとっても、厳しい環境です。
今の天気が、農家の方をはじめ、皆さんの生活にどのような影響を与えているのか、日々考えながら、お天気の情報を伝えていきたいと思います。

